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RECRUIT

先輩インタビュー

人生の最期を迎えるまでのとても大切な時間を一緒に過ごさせていただくことは、本当に尊い仕事だと思います。

特別養護老人ホーム「とらいふ武蔵野」
介護職員 Wさん

2012年高校卒業と同時に老健に就職
2016年グループホームに転職
2018年社会福祉法人とらいふ入職
2020年訪問介護に転職
2022年1月社会福祉法人とらいふ 再入職

まず、とらいふ武蔵野へ戻ってきたいと思った動機/きっかけを教えてください

辞めてから1ヶ月くらいは、忙しい日々から解放されて「よかったー」という気持ちでしたが、頭と気持ちが落ち着いてくると、もっとこうすればよかった、こういうこともできるたのではないかと思うことが増えていき、とらいふを辞めたあとに働いた職場を辞めるきっかけがあり、そこから他の施設もいくつか見たあとに、いま自分が働く上で求めている条件なども一致したので、とても悩みましたが、頑張れる時に頑張りたい、後悔したくないと思い、戻ってくることを決めました。 
 
また、とらいふを辞めてから、介護施設から長く離れてしまったので、以前と同じように働けるか不安があったのですが、面接の時に担当者のKさんから「スキルよりも人柄を重視しています」と言われて、少し肩の荷が降りたことも、戻ってこようと思うきっかけになりました。

前回、とらいふを辞職された後は、どのようなお仕事をされていたのですか?

前回とらいふで勤務していた時は、ショートステイのユニットを担当しており、日々の業務の中で、利用者の方々の「ご自宅での生活」を垣間見ることがありました。実際の生活はどのようなものなのだろう、と興味が湧いて、訪問介護のお仕事をすることにしました。

前回、なぜとらいふを辞職されようと思ったのですか? 例えば、職場内での人間関係の悪化や、施設が行っているケアの質の低さなどが原因だったのでしょうか?

心が折れてしまったのが1番の原因です。
ショートステイのユニットを始めるオープニングスタッフとして配属されましたが、蓋を開けてみると状況は過酷なものでした。
なんとか自分にできることをやろうとすればするほど、頼ってもらえる一方で「Wさんならできるよ」「Wさんがやらなきゃ誰もわからないよ」と負担が増えるばかりで、家に帰ってもやり残したことがないか不安に駆られたり、明日やることや今後の見通しをずっと頭の中で考えてしまったりと、とてもストレスでした。
あるとき自分の中で糸が切れて「もう無理だ」という結論に至りました。辞めると決めた時、辞めないでほしいと言ってくれる方もたくさんいました。
尊敬できる先輩もいたので、この人たちと働きたいという思いもあって悩みましたが、糸が切れてからは、ここから早く逃げたいという気持ちでいっぱいになってしまい、辞職しました。

今回、とらいふ武蔵野に戻ってこられて、現在の環境はいかがですか? Wさんは3・4番街に配属されていますが、現場の雰囲気はどうですか?

以前よりも介護以外の職種(看護師、栄養士、理学療法士、相談員など)が介護業務に積極的な印象があり、とても心強いなと思っています。
私が配属されたユニットの雰囲気は、どちらかというとほんわかした人が多い印象で、みなさん快く声をかけてくれるので、わからないことがあるときや困ったときに私も声をかけやすく、助かっています。

とらいふ武蔵野以外での介護のご経験を教えていただけますか?

老健で3年、グループホームで2年、とらいふで2年、訪問介護を2年経て、またとらいふに戻ってきました。

最初の老健で勤務をされる以前は、どのようなお仕事をされていたのですか?

高校生でした。

なぜ「高齢者介護」というお仕事を選択されたのですか?

特にやりたいこともなく、勉強もしたくなかったので就職をしようと思っていたところ、進路指導の先生から「実家の近くの老健で近場の子を探している」と聞いて、手を挙げました。
面接も苦手だったので、先生の紹介ならそれもしなくて済むかなという安易な気持ちでいたので、老健がどんなところなのか、高齢者介護が何をする仕事なのかは全く理解していないまま就職しました。

そんな、半分「ノリ」みたいなかたちで就職をして、高卒から勤務を初めて、高齢者介護という仕事に驚きや抵抗感はありませんでしたか? 排泄介助などに対して、不快感などはありませんでしたか?

不快感を持つことは特にありませんでした。
抵抗感でいうと、排泄物を扱うということに対してはなかったのですが、陰部洗浄は少し戸惑いました。
このデリケートな部分を触らなくてはいけないのか、、と。
ですが、しっかり洗わなければいけない理由がわかってからは、必要なことだという認識に変わりました。

驚いたことは、ノリでできてしまったため、勉強不足なこともあって、高齢者介護というと「のんびりしていて、なにかニコニコとおしゃべりをしている」みたいな印象だったのですが、実際はとても忙しいということ。介助と呼ばれるもの以外のやることの多さにびっくりしました。

また、認知症のある人、麻痺がある人、拘縮している人など、普段の生活で関わったことにない、少し失礼かもしれませんが、「今まで見たことのなかった人」との関わりには、こんなふうになってしまう人もいるんだ、という驚きがありました。

その当時、Wさんはおいくつだったのですか?

18歳です。

その当時に限らず、Wさんが介護の仕事をしていて「大変だな」「辛いな」と思うのはどのような時ですか?

自分で自分の思いを伝えられない人の気持ちを汲み取ること、老いていくこと、死に近づいていくことなど、自分で体験したことのない気持ちに寄り添うことは難しいなと感じます。
こちら側がどんなに誠心誠意接していても、理不尽に怒鳴られたり、悪く言われたり、時には手をあげられたり、セクハラをされることがあり、病気のせいとわかっていても傷つくことがありました。職員同士のやりとりでは、考え方の違いから他の職員のやり方にモヤモヤすることもあります。

何かが「どうしようもなく大変で辛い」ということはないですが、日々ちょっとずつ優しさが削られるようで、自分のこともよく見ておかないといつ間にかとても疲れてしまっている時があります。

今までの介護のご経験の中で、他事業所と比較した時にとらいふ武蔵野の課題はどういうところだと思いますか?

他事業所と比較するのは難しいですが、カンファレンスの機会がもっと増えるといいなと思っています。
コロナや人手不足で時間をつくるのが難しいというのもあるかもしれませんが、チームケアなのでお互いの考えや見えているものを共有できたら利用者様にとってもっと良いケアを追求できるのではないかと思います。
あとは、何をするにも基本や基準となるものが今はあまりないので、軸になる施設のやり方がしっくりしてくると、もう少し色々な場面で楽になるのかなと思います。

この仕事面白さはどういったところですか? どのような時に「高齢者介護をしていてよかった」と感じますか?

色々な人の昔話を聞けるのは面白いです。特に結婚話は、時代の違いもあって、今では考えられないような面白かったり切なかったりするお話がいっぱい聞けます。

さまざまな理由で施設に入所されますが、私はそういう方々と出会えることで自分が成長できたり、時には励ましてもらったり、安心感を抱けたりと、感謝をすることが多く、この仕事だから得られるものだと思っています。

人生の最期を迎えるまでのとても大切な時間を一緒に過ごさせていただくことは、本当に尊い仕事だと思っています。

今後の目標や、キャリアパスのようなものはお持ちですか?

人の前に立つのは苦手なので、リーダーになりたいとは思っていませんが、介護関連の講習や資格は積極的に取得できたらいいなと思っています。

このインタビュー記事を読んで、とらいふ武蔵野での就労に興味を持たれた方に対してメッセージをいただけますか? Wさんは、どのような方と一緒に働きたいですか?

こういう人がいるなら自分も頑張ってみようかな、と思える人たちがいるので、私は再入職したことを今のところ後悔していません。
どんな職場でも嫌な部分はあると思うので、少しでも興味を持ったら一度見学に来てみてください。