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RECRUIT

先輩インタビュー

相手の立場に立って人を大切にしたいこと、柔軟性を持ち続けること、諦めないことです。

デイサービスセンター「ぐっどういる境南」
河野施設長

2009年社会福祉法人とらいふ入職
2018年ぐっどういる境南 施設長就任

まず、ぐっどういる境南に勤務しようと思った動機をおしえてください

私はそれまで、介護の仕事は全くの未経験でした。
「相談員募集」という告知を見て、平成21年(2009年)にこの業界に飛び込みました。 
結婚前は社会福祉協議会に勤務しながら、高齢者に限らず、児童、身体障がい、精神など、福祉全般の仕事に携わってきました。 
「人と接する仕事がしたい」というのと、前職でもそうだったのですが、人と人との調整役、パイプ役的な仕事をしてきていたので、高齢者を対象とするのは初めてでしたが、その経験が活かせたらいいな、という思いがありました。 

前職での広域な福祉分野でのご経験と比較して、高齢者介護に特化した事業に対しての印象はいかがですか?

日々、勉強させていただいているということを感じています。
高齢者の方々は大先輩なので、仕事をしながらでも、ちょっとしたコミュニケーションをとるなかでも、教えていただく事がたくさんあります。福祉の分野にも様々な業務内容があり、どちらの方が楽しい、やりやすい、といったことはありませんが、私は高齢者福祉の仕事が好きです。

相談員から施設長へなられるまでの経緯を教えていただけますか?

前任の施設長が、同一法人内の他の事業所へ異動になった際に、任命されました。
令和元年4月に辞令が出され、丸3年になろうとしています。

相談員業務と施設長業務で、ご自身が一番違いを感じる点はどこですか?

責任です。
最後は必ず私のところにきますので。今までは相談員という立場で業務を全うしながら、決定するところは上長に任せることもできましたが、今は最終決断を自分がしないといけない立場であるというところが、大きく違います。

はじめは怖くなかったですか?

今でも怖いです。特に今はコロナもありますし。
日々「闘っている」という感じがします。
正直、自分ではそういう器ではないという思いが強かったので、はじめの頃は「私が施設長だなんて、おこがましい...」という気持ちでしたが、やはり、同僚の皆さんが支えてくださっていることもすごく感じていて、そんな中で「自分1人で抱え込まない」と決めています。

常に現場の人たちがあっての私、という感覚があります。

施設長として、事業所を代表する立場のなかで、ご自身の長所はどこだと思いますか?

人それぞれに個性がある中で、「比べないこと」を意識しています。
リーダーシップを発揮して先陣を切っていくタイプの人がいたり、一歩下がってものごとを俯瞰できるような器の大きい人もいたり。
ただ、前任者や同僚たちから学んできたことをバランス良くベースとして、無理のないペースで自分の色を出していきたいと思っています。

現場の職員さんたちが共通認識を持って団結している所以はどこにあるのでしょうか。

「聴く」という姿勢を常に持っていたいと思っています。
最初から全てを決定して指示を出すといううやり方ではなく、それは職員たちに限ったことではなく、まずは話を聞いてから行動に移したいと意識しています。
「また同じことを言っているなあ」と思う時も正直ありますが、

施設長としての責任から、「こうあるべき」という思いが表出して強権的になったりしませんか?

もちろんそう思う時もあります。とりあえず全体を俯瞰して、一瞬でもいいので間を置きます。
振り返った時に「やっぱりこっちだよなあ」と思った時は、そこで再度、投げかけます。

特に会議は設けずに、現場の主体性に任せてケアの方針やレクの題目を決定していくスタイルだとお伺いしたのですが、それはなぜなのですか?

事故なく、クレームなく、ひとつひとつ細かに対策と検証を重ねることは大切です。
同時に、普段在宅では歩行されていて、一人で生活されている利用者の方が、デイサービスにきたらトイレに行くときに職員に付き添われていったり、食事中に誤嚥しないかとずーっと見守りをされたりというのは如何なものでしょうか。
それは自立支援なのでしょうか。

白か黒かでは語れない部分も多くありますが、職員も利用者さんも主体性を持って過ごせるような環境を創出するには、トップダウンで「ああしなさい」「こうしなさい」と言うのではなくて、まずは自発性を見守り、適宜軌道修正をしていくという形が良いのではないかと考えています。

ぐっどういる境南には相談員が2名在籍していますが、その2人が現場のまとめ役を担ってくれています。
介護の現場では、排泄介助や食事介助など、ケアする側が手伝えば手伝うほど時間を短縮できるような場面が多々ありますが、「それって自立支援なの?」と自問し合っています。

ぐっどういる境南は、離職率が低いことで有名ですが、それはなぜなのでしょうか?

なぜでしょう。

施設長として「やりがい」を感じるのはどういった時ですか?

利用者様たちから「ありがとう」と言って頂いた時が一番嬉しいですね。
重度の認知症で発語も困難になってきている方から感謝の言葉を頂いたときなどは、「この仕事をしていてよかったなあ」と思います。
あとは、職員さんたちが充実した時間を過ごしている表情をしているところを見るとき。

河野施設長は、お子様が小さい時からぐっどういる境南で勤続されていますが、子育てをしながら働くことで困ったことや、辞めようと思ったことはありましたか?

大変な事が全くなかったわけではないです。辞めたいなと思った時も正直あります。
ですが、公私にわたって相談に乗っていただいたり、プライベートの悩み事に関するアドバイスを頂いたり、そういうところが沢山あったので、「もっと子供を遊びに連れて行きなさい」と言われたり、卒業したときには「利用者さんたちとお祝いするから連れてきなさい」と言われたり、飼い犬の死に立ち会ったり、お祭りに参加したりといった、なにか具体的なサポートというわけではないのですが、家族のような関係で面倒をみてもらっている感じがして、そういった関わり方をさせていただけていることが長く勤務していけている所以なのかもしれません。

これからのぐっどういるの目標というものはありますか?

たくさんありますが、いま一番思っていることは、常に相手の立場に立って人を大切にしたいことと、柔軟性を持ち続けていたいことです。
「この利用者は〇〇だから受け入れられない」とか、「この人は〇〇だから無理」と決めつけるのではなく、相談員たちにも日頃から「どんな条件でも、まずは話を聞きなさい」と伝えています。

どう考えても遠方にお住まいで、当然送迎には行けない距離の方だったとしても、見学には来ていただきなさい、と。
そこで、結局は先方から「こりゃあ遠すぎてダメだ」とお断りされるかもしれないけれど、「ここは柔軟に対応してくれるかもしれない」という印象を持っていただければ、地域のケアマネジャーさんたちにも信頼していただくきっかけになるかもしれない。
そういう施設になることを目指しています。

「できません」と断定するのは好きではないので、柔軟で、諦めない姿勢のぐっどうぃる境南でいたいと思っています。

こんな人と一緒に働きたいな、といった人物像はお持ちですか?

どなたでも! 働く意欲のある方であれば。
こういう仕事を目指している方というのは、優しい方だと思います。その想いがあれば、どなたでも。


もうひとつ言えば、「相手の立場に立って物事を考えられる人」ですね。
どんな時でも、どうしても「自分」が出てしまう部分はありますが、その都度その瞬間を一緒に振り返り、成長していけるような方。
私もすぐに自分の答えを出してしまいたくなるのですが、「どう思う?」と言って、一緒に考えていける仲間が良いですね。

最後に、地域の方々にメッセージをいただけますか?

垣根は高くないので、お気軽に見学に来てください。いつでもお待ちしております。